2002.10.22
第12次春教組教育研究集会

 

 「子どもたちの健やかな成長をめざして」をテーマに,春教組教育研究集会を158名の組合員と保護者の参加を得て,勤労福祉会館において開催しました。2002年度はこれまで積み上げられてきた成果を継承しつつ,新しい教育の時代に対応したよりよい教育研究集会の在り方を検討し,前半を4つの分科会でのリポート発表と意見交換,後半を全体会という構成で集会を行いました。

 前半の分科会は, 15の部会が実践の成果を報告し,質疑応答や意見交換が熱心に行われました。本次集会では,教育改革に対応した,子どもたちの興味・関心を高める単元構成・授業展開の工夫がなされた実践が数多く報告されました。

 後半の全体会では,中京大学教授の杉江修治氏を助言者として迎え,今日の教育課題に対する示唆に富んだお話を伺いました。また,各部会のリポートに対して,明確に成果と今後の方向性について総括講評として示していただきました。

 参加者からは,「教科や領域の枠をこえた各部会の先進的な実践にふれることができてよかった」「これからの新しい教育にどのように対応すべきか,考えを深めることができた」などの声が寄せられました。さらに,保護者の代表は,私たち教師が前向きに研究に取り組む姿にふれ,春日井の教育の確かさを実感されていました。

<杉江先生の講演から>

  • 学び
    1. 学びを中心にすることで子どもの主体的な活動が始まる。学習者の動機付けが大事。学ばせたつもり,学ばせるつもりでとどまっているのでは?授業で変わらなくてはいけない。発問でも5秒以上待つ余裕を。評価を学びの中で定着させ,授業の中できちんと評価してやる。どこがわかったかわからなかったか。友達の意見から何がわかったか。学びは我が事である。評価は学びの中で定着させる。
  • 教科
    1. 学び方の目標,学習の仕方も大事。授業は単元単位で計画しなくてはいけない。授業は見通しをもって計画しなくてはいけない。
  • グループでの活動
    1. グループでの活動の仕方,課題を明確にしてやる。グルーピングは教師の仕事。何が課題なのかをグループに示す。グループで話し合うためにはグループでのしこみが必要。少人数グループの活動の方法を見直すべきである。
  • ゆとり
    1. じっくりと課題に取り組ませる。教師のゆとり,勤務条件,精神条件が大事。